速乾ヘアドライヤーのおすすめは？選び方と人気モデル比較

毎日続くヘアドライの時間を、もっと短縮したいと感じていませんか。髪を乾かすのは意外と手間がかかる作業です。特に髪の量が多い方や長い方にとって、ドライヤーの時間は悩みの種になりがちです。性能に納得できない製品を選んでしまうと、乾かすのに時間がかかるだけでなく、髪へのダメージも気になります。この記事では、ヘアドライヤーのおすすめ機種や速乾性を重視した選び方について、詳しく解説していきます。

速乾ヘアドライヤーおすすめの選び方

重視すべきは大風量

ヘアドライヤーの速乾性を決める最も大きな要素は「風量」です。風量が大きいほど、髪の表面についた水分を効率よく吹き飛ばすことができます。

一般的に、速乾性を求める場合は、風量が1分あたり1.4立方メートル（$1.4m^3$/分）以上のモデルを目安にするとよいでしょう。髪の量が多い方や、髪が長い方は、さらに大風量のモデル（$1.9m^3$/分 以上など）を選ぶと、乾燥時間をより短縮できる可能性があります。

ただ、風量が大きいモデルを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。一つは、動作音が大きくなりがちなことです。また、消費電力が大きくなる傾向もあるため、ご家庭の電力契約も確認しておくと安心です。ヘアセットにも使用する場合は、風量を段階的に調節できる機能がついていると便利です。

温度調節機能で髪を守る

速乾性を追求するあまり、高温の風だけで乾かそうとすると、髪や頭皮にダメージを与えてしまう恐れがあります。髪の主成分であるタンパク質は熱に弱く、高温にさらされ続けると変性し、パサつきや枝毛の原因にもなりかねません。

そのため、大風量であると同時に、温度を適切に調節できる機能が搭載されているかどうかも大切なポイントです。

最近のモデルでは、高温・中温・低温（または冷風）といった基本的な切り替えに加え、自動で温度を制御する機能を持つものも増えています。例えば、髪の表面温度を感知して自動で風の温度を調整する機能や、温風と冷風を自動で切り替えてキューティクルを引き締めるモードなどがあります。

また、約50℃から60℃程度の低温風で頭皮（スカルプ）をじっくり乾かす「スカルプモード」も、頭皮環境を健やかに保つために役立つ機能です。

軽量モデルは疲れにくい

ドライヤーは手に持って使用するため、本体の重さも使いやすさに直結します。特に髪が長い方や毛量が多い方は、乾燥に時間がかかるため、重いモデルだと腕が疲れやすくなります。

快適に使用できる重さの目安としては、本体重量が約450グラムから600グラム程度のモデルが一般的です。これよりも軽い軽量モデル（450グラム未満など）も存在しますが、軽量化を優先するあまり、モーターのパワー（風量）が犠牲になっている場合もあります。

一方で、高性能なモーターや多くの機能を搭載したハイエンドモデルは、600グラムを超えることもあります。重さと性能（風量や機能）のバランスを考え、自分が無理なく扱える重さの製品を選ぶことが大切です。

静音性もチェックポイント

ヘアドライヤーは、その構造上、どうしても大きな動作音が発生します。特に大風量モデルになるほど、音も大きくなる傾向があります。

早朝や深夜など、家族が寝ている時間帯や、集合住宅で隣室への音漏れが気になる時間帯に使用することが多い方は、静音性にも注目してみましょう。

静音性の目安は「dB（デシベル）」という単位で示されることがあります。一般的なドライヤーの音は70dB前後と言われることがありますが、中には60dB台、あるいはそれ以下に抑えた静音設計のモデルも存在します。

ただし、静音性を追求したモデルは、風量が控えめである可能性も考慮する必要があります。ライフスタイルに合わせて、速乾性と静音性のどちらを優先するかを検討してみてください。

イオン機能の効果とは？

現在、多くのヘアドライヤーに搭載されているのが「イオン機能」です。これは、空気中の水分を利用してイオンを発生させ、風と一緒に髪に届ける技術を指します。

メーカーによって「マイナスイオン」「ナノイー」「プラズマクラスター」など呼称は異なりますが、主に以下のような効果が期待できるとされています。

• 髪の静電気の抑制
• 髪のまとまりやすさの向上
• キューティクルの保護によるツヤ感のアップ
• 髪の水分バランスを整える

これらのイオン機能は、特に髪のパサつきや広がり、静電気に悩んでいる方にとって、速乾性と共に重視したいポイントとなります。ただし、効果の実感には個人差がある点や、髪質によって合う・合わないがある可能性も理解しておくとよいでしょう。

ヘアドライヤーおすすめ速乾モデル比較

価格帯別のおすすめ機種

ヘアドライヤーは、価格帯によって搭載されている機能や性能が大きく異なります。ここでは、主な価格帯ごとの特徴を解説します。

5,000円未満（低価格帯）

この価格帯は、基本的な乾燥機能に特化したシンプルなモデルが中心です。大風量をうたう製品もありますが、イオン機能が非搭載であったり、温度調節が単純（温風・冷風のみ）であったりすることが多いです。とにかくコストを抑えたい方、短髪で最低限の機能があればよい方向けと言えます。

5,000円～15,000円（中価格帯）

最も競争が激しい価格帯であり、多くのメーカーが主力製品を投入しています。速乾性に必要な大風量（$1.5m^3$/分 以上）と、マイナスイオンなどの基本的なヘアケア機能を両立した、コストパフォーマンスの高いモデルが多く見つかります。機能と価格のバランスを重視する方におすすめです。

15,000円以上（高価格帯・ハイエンド）

各メーカーの独自技術が詰まった高機能モデルが揃う価格帯です。$2.0m^3$/分 を超えるような圧倒的な大風量、独自のイオン技術（ナノイー、プラズマクラスターなど）、高度な温度センシング機能、スカルプケア機能など、速乾性だけでなく高度なヘアケアを求める方向けです。価格は高くなりますが、髪の美しさを追求したい場合に適しています。

人気メーカーの特徴（パナソニック）

パナソニックのヘアドライヤーは、特に「ナノイー」技術で知られています。これは、空気中の水分を超微細化した水分たっぷりのイオンで、髪の水分バランスを整え、キューティクルを引き締める効果が期待できるとされています。

最上位モデルには、水分発生量が従来品より増加した「高浸透ナノイー」が搭載されており、髪の内側までうるおいを届けることを目指しています。

また、速乾性に関しても、「速乾ノズル」という独自の形状のノズルを採用しているモデルが多いです。これは、強弱のある風を同時に発生させることで、濡れた毛束をほぐしながら効率よく乾かすための工夫です。風量自体が他社と比べて圧倒的に強いわけではなくても、風の質で速乾性を高めているのが特徴です。

人気メーカーの特徴（ダイソン）

ダイソンのヘアドライヤーは、独自の高性能デジタルモーターによるパワフルな風量が最大の特徴です。他のメーカーとは一線を画す$2.4m^3$/分（一部モデル）といった大風量で、髪の水分を文字通り吹き飛ばすように乾かします。

また、インテリジェント・ヒートコントロール（温度制御機能）にも力を入れています。これは、風の温度を毎秒測定し、過度な熱によるダメージを防ぐための技術です。

デザイン性も高く、スタイリッシュな外観が人気ですが、一方でいくつかの注意点もあります。一つは、その大風量ゆえに動作音が独特で大きいと感じる場合があることです。また、価格帯も他のメーカーに比べて高価格帯に位置しています。

人気メーカーの特徴（シャープ）

シャープのヘアドライヤーは、独自の「プラズマクラスター」技術を搭載している点が特徴です。プラズマクラスターは、プラスとマイナスのイオンを放出し、髪のうるおいを保ちながら静電気を抑制する効果や、キューティクルを保護する効果がうたわれています。

速乾技術としては、「速乾エアロフォルム」や、4つの吹出口から風を出す「ドレープフロー」などを採用したモデルがあります。これらは、地肌にまでしっかりと風を届け、髪を根元から素早く乾かすことを目的としています。

また、パナソニックと同様に、温度帯を細かく制御するモード（HOT, WARM, SCALP, COLDなど）や、温風と冷風を自動で切り替えるBEAUTYモードなどを搭載し、髪と地肌へのいたわりを重視した製品開発を行っています。

正しい速乾ドライヤーの使い方

高性能な速乾ヘアドライヤーを選んでも、使い方が間違っていると効果が半減したり、かえって髪を傷めたりすることがあります。

まず最も大切なのは、ドライヤーをかける前の「タオルドライ」です。ゴシゴシと擦るのではなく、タオルで髪を挟み込み、優しくポンポンと叩くようにして水分をしっかりと吸い取ってください。ここで水分をできるだけ取っておくことが、速乾への近道です。

ドライヤーをかける際は、熱が1ヶ所に集中しないよう、常に本体を振りながら風を当てます。乾かす順番は、乾きにくい「根元（地肌）」から始め、次に「中間」、最後に「毛先」です。毛先はダメージを受けやすいため、最後にさっと乾かす程度にします。

全体の8割から9割程度が乾いたら、仕上げに「冷風」を使います。温風で開いたキューティクルを冷風で引き締めることで、ツヤが出てまとまりやすい髪に仕上がります。

ヘアドライヤーおすすめ速乾まとめ